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第2部分

五轮书地水火风空 日文原版-第2部分

小说: 五轮书地水火风空 日文原版 字数: 每页4000字

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多くして実すくなし、さやうの芸能は肝要の時役に立がたし、其利少なし、城郭の内にしては鉄砲にしくことなし、野合などにても合戦のはじまらぬ内に其利多し、戦既に始まりては不足なるべし、弓の一つの徳は放つ矢人の目に見えて吉し、鉄砲の玉は目に見えざる処不足なり、此儀能く吟味ある可きことなり、馬の事強くこたへて癖なき事肝要なり、総て武具に付ては馬も大かたにありき、刀茫瞍獯螭郡饲肖臁hc長刀も大かたにとほり、弓鉄砲も強くそこねざるやうに有べし、道具以下にも片分けて好く事あるべからず、余りたることは足ぬと同じ事なり、人真似をせずとも我身にしたがいひ武具は手合うやうに有べし、将卒ともに物に好き、物を嫌ふことあし、工夫肝要なり、

一 兵法の拍子の事
物毎につき拍子は有ものなれども取分け兵法の拍子鍛錬なくては及びがたき所なり、世の中の拍子人目に能く顕はれて有る事乱舞の道、伶人管弦の拍子など是みな能くあふ所の拍子なり、武芸の道弓を射鉄砲をはなし馬に仱胧陇蓼扦馀淖诱{子はあり、諸芸諸能に至ても拍子を背くことは有るべからず、又空成る事に於ても拍子はあり、武士の身の上にして奉公に身を仕上る拍子、仕下る拍子、はずのあふ拍子はずのちがふ拍子あり、或は商売の道分限に成る拍子、分限にても其絶る拍子、道々に付て皆拍子の相摺ⅳ胧陇胜辍⑽餁挨摔丹妞肱淖印⑺イ栅肱淖拥趣瑜fゝ分別すべし、兵法の拍子に於て様々あることなり、先づ合ふ拍子を知て摺ε淖婴颏铯蓼亍⒋笮∵W速の拍子の中にも当る拍子を知り、間の拍子を知り、背く拍子をわきまへずしては兵法確かならざる事なり、兵法の戦に其敵々の拍子を知り、敵の思ひよらざる拍子を以て勝つ所なり、何れの巻にも拍子の事を専ら書しるすなり、其書付の吟味をして能く鍛錬あるべきものなり、

右一流の兵法の道、朝なゝゝ夕なゝゝ勤め行ふによりて自ら広き心になりて、多分一分の兵法として世に伝るところ初て書き顕す事、地水火風空是れ五巻なり、我兵法を学ばんと思ふ人は道を行ふ法あり、第一によこしまなきことを思ふ、第二に道を鍛錬する処、第三に諸芸にさわるところ、第四に諸職の道を知ること、第五に物事の損得をわきまゆる事、第六に諸事目きゝをし覚ゆる事、第七に目に見えぬ処をさとる事、第八に僅かなる事にも気を付る事、第九に役に立ぬことをせざる事、大かた此の如き理を心にかけて兵法の道鍛錬すべきなり、此道に限て直なる処を広く見立ざれば兵法の達者とはなりがたし、此法をまなび得ては一身にして二十三十の敵にも負くべき道にあらず、先ず気に兵法を絶やさず直なる道を勤めては手にても打勝ち、目に見る事も人に勝ち、又鍛錬を以て惣体自由なれば身にても人に勝ち、又此道に慣れたる心なれば心を以ても人に勝つ、道を学びて此に至る時は如何にしても人に負くることある可らず、又大きなる兵法にしては善人を持事に勝ち、人数をつかふ事に勝ち、身を正しく行ふ道に勝ち、国を治むる事に勝ち、民を養なふ事に勝ち、世の礼法を行なふに勝つ、何れの道に於ても人に負けざる所を知りて身を助け名を助くるところ是れ兵法の道なり

  











水之巻




兵法二天一流の心、水を本として利方の法を行ふにより之を水の巻として一流の太刀筋此書に書顕すものなり、此道何れも細やかに心の侭には書分がたし、仮令ひ詞は続かずと云とも理は自から聞ゆべし、此書に書つけたる処一ことゝゝに一字々々にして思案すべし、大人との勝負のやうに書付たる所なり共、万人と万人との合戦の理に心得大いに見立るところ肝要なり、此道に限って少しなりとも道を見摺氐坤蚊预窑ⅳ辘皮蠍櫟坤摔膜胝撙胜辍⒋藭钉肖辘蛞姢皮媳à蔚坤思挨与yし、此書に書付たるを我身に取りての書付と心得、見ると思はず習ふと思はず、贋物にせずして即ち我剣より見出したる理にして常に其身になりて能々工夫すべし、

一 兵法心持の事
兵法の道において心の持様は常の心にかはる事なかれ、常にも兵法の時にも少もかはらずして心を広く直にし、きつくひっぱらず少もたるまず、心のかたよらぬやう心を直中に置て心を静にゆるがせて、其ゆるぎの刹那もゆるぎやまぬやうに能々吟味すべし、静なるときも心は静かならず、如何に疾き時も心は少もはやからず、心は体につれず体は心につれず、心に用心して身には用心をせず、心の足らぬことなくして心を少しも余らせず、上の心はよわくとも底の心をつよく、心を人に見分けられざるやうにして小身なるものは心に大い成事を残らず知り、大身なるものは心に小きことをよく知りて、大身も小身も心を直にして我身の贔弱をせざる様に心持ち肝要なり、心のうち濁らず広くしてひろき処へ智悾蛑盲伽胜辍⒅菒{も心もひたと研くこと専らなり、智悾蚰イ煜陇卫矸扦颏铯蓼亍⑽锸陇紊茞櫎蛑辍⑼颏诬磕芷浃蔚坤摔铯郡辍⑹篱gの人に少しもだまされざる様にして後兵法の智悾嗓毪胜辍⒈à沃菒{に於て取分けちがふ事ある物なり、戦の場万事せわしき時なりとも兵法の道理を極め動きなき心能々吟味すべし、

一 兵法の身なりの事
身のなり、顔は俯むかず、仰がず、傾かず、ひずまず、目を見出さず、額に皺をよせず、眉間に皺をよせて目の玉の動かざるやうにして、瞬きをせず、目を少しすくめるやうにしてうらやかに見る顔、鼻すじ直にして、少し頤を出す心なり、首は後ろの筋を直に頸に力を入て両の肩をさげ、脊筋をろくに尻をいださず、膝より足の先まで力を入て、腰の屈まざる様に腹をはり、楔をしむると云て茫瞍吻胜烁工虺证郡弧·韦膜恧钉毪浃Δ藶椁箍嗓筏仍皮战踏丐ⅳ辍⒕tて兵法の身において、常の身を兵法の身とし兵法の身を常の身とすること肝要なり、よくゝゝ吟味すべし、

一 兵法の眼付と云ふ事
眼の付け様は大きに広く付るなり、観見の二つあり、観の目つよく、見の目よわく、遠き所を近く見、近き所を遠く見ること兵法の専なり、敵の太刀を知り、聊か敵の太刀を見ずと云事兵法の大事なり、工夫あるべし、此眼付小さき兵法にも大なる兵法にも同じ事なり、目の玉動かずして両茫蛞姢毪长雀我胜辍ⅳ睒敜韦长燃堡筏瓡r俄にわきまへがたし、此書付を覚え常住此眼付になりて、何事にも眼付のかはらざる処能々吟味有べきものなり

一 太刀の持様の事
太刀の取様は大ゆび人さしゆびを浮ける心にもち、丈高指はしめずゆるまず、薬指小指にて十分しむる心にして持なり、手の内にはくつろぎの有る事あしゝ、太刀を持と云て持たる心ばかりにては悪し敵を切物なりと思ひて太刀を取べし、敵を切時も手の内に変りなく、手の悚まざるやうに持べし、若し敵の太刀をはる事、受る事、あたる事、おさゆる事ありとも、大ゆび人さし指ばかりを少し変ふる心にて兎にも角にも切と思ひて太刀を取べし、試しものなど切時の手の内も兵法にて切時の手の内も、人を切ると云手の内に変る事なし、総じて太刀にても手にてもいつくと云事を嫌ふ、いつくは死る手なり、いつかざるは生る手なり、能く心付べきもの也

一 足づかいの事
足のはこびやうの事は爪先を少しうけて踵を強くふむべし、足の使ひやう時によりて大小遅速はありとも常にあゆむが如し、足に飛足、浮足、ふみすゆる足とて是三つ嫌ふ足なり、此道の大事に陰陽の足と云ふことあり是れ肝要なり、陰陽の足とは片足ばかり動かさぬ物なり、きる時、引時、受る時までも陰陽とて右左ゝゝとふむ足なり、返すゞゝ片足ふむことあるべからず、能々吟味すべきものなり

一 五方の構の事
五方の構は上段中段下段、右の茫⒆螭蚊|に構ゆる事是れ五方なり、構五つに分つと云へども皆人を切らん為めなり、身の構へ五つより外はなし、何れの構へなりとも構ふると思はずして切る事なりと思ふべし、構の大小はことにより利にしたがふべし、上中下は体のかまへなり、両茫悉妞Δ螛嫟胜辍⒆笥窑螛嫟仙悉韦膜蓼辘泼|一方つまりたる所などの構へなり、左右は所によりて分別有り、此道の大事に曰く構へのきわまりは中段と心得べし、中段は構への本意なり、兵法大きにして見よ、中段は大将の坐なり、大将についでは後四段の構なり、能く吟味すべし

一 太刀の道と云ふ事
太刀の道を知ると云は常に我差す刀を指二つにて振るときも、道筋よく知りては自由に振るものなり、太刀を早く振らんとするによって太刀の道逆ふて振りがたし、太刀はふり能き程に静にふる心なり、或は扇或は小刀など使ふやうに早く振らんと思ふ事悪しゝ、其れは小刀きざみと云ふて人の切れざるものなり、太刀を提げてはあげよき道へ上げ、横にふりては横にもどりよき道へもどし、如何にも大きに肱を延べて強くふること是太刀の道なり、我が兵法の五つの表を遣ひ覚ゆれば太刀の道定りて振りよき所なり、能々鍛錬すべし

一 五つの表第一の次第の事
第一の構は中段なり、太刀先を敵の顔に付て敵に行逢ふ時、敵の太刀打かくる時右へ太刀をはづして仱辍⒂謹炒颏fる時切先返しにて打おとしたる太刀其のまゝおき、又敵の打かゝる時下より敵の手はる是れ第一なり、総別此五つの表書付ばかりにては合点なりがたし、五つの表の分は手に取て太刀の道稽古する所なり、此五つの太刀筋にて我太刀の道をも知り、如何やうにも敵の打太刀知るゝところなり、二刀の太刀の構へ五つより外にあらずとする所なり、吟味すべきなり

一 表第二の次第の事
第二の太刀は上段に構へ、敵打かくる所一度に敵を打なり、敵を打はづしたる太刀其まゝ置て、又敵のうつ所を下より掬ひ上げて打、今一つうつも同じ事なり、此表の内に於ては様々の心持、いろゝゝの拍子、此表の内を以て一流の鍛錬をすれば、五つの太刀の道こまやかに知て如何やうにも勝つところ有り、稽古すべきなり

一 表第三の次第の事
第三の構、太刀を下段に持ち提さげたる心にて敵の打かくる所を下より手を張るなり、手を張る処を又敵其の張る太刀を打落さんとする所を越す拍子にて、敵打たる後二の腕を横に切る心なり、下段にて敵の打所を一度に打とむる事なり、下段の構へを撙证嗽绀瓡rも遅き時も出合ふものなり、太刀を取て鍛錬あるべきなり

一 表第四の次第の事
第四の構、左の茫撕幛藰嫟丐茢长未颏胧证蛳陇瑜陱垽毪伽贰⑾陇瑜陱垽毪驍炒蚵浃丹螭趣工肫浃问证驈垽胄膜摔啤ⅳ饯蝹B太刀を受け我が肩の上より筋かひに切るべし、是太刀の道なり、又敵の打かかる時も道をうけて勝つなり、能く吟味あるべし

一 表第五の次第の事
第五の次第太刀の構へ、我右の茫撕幛藰嫟丐茢炒颏fる所の位を受け、我太刀下の横より筋かひに上段に振上げ上より直に切べし、是も太刀の道能くしらしめんためなり、此表にて振つけぬれば重き太刀も自由にふらるゝなり、此五の表に於て細かに書付ること能はず、我家の太刀一通りの道を知り、又大形拍子をも覚え、敵の太刀を見分る事、先此五つにて不断手をからす処なり、敵と戦ふ中にも此太刀筋をからして敵の心を受け、いろゝゝの拍子にて如何やうにも勝つ所なり、能々分別すべし

一 有構無構の教への事
有構無構と云ふは元来太刀を構ふるという事あるべき事にあらず、然ども五方に置事あれば構へとも成べし、太刀は敵の縁により所により形気に随ひ、何れの方におきたりとも其敵切よき様に持心なり、上段も時に従ひ少し下る心なれば中段となり、中段もをりにより少し上れば上段となる、下段も折にふれ少し上れば中段となる、両茫韦蓼丐馕护摔瑜晟伽分肖爻訾护兄卸蜗露韦趣猡胜胄膜胜辍⑷护毪摔瑜盲茦嫟悉ⅳ辘茦嫟悉胜趣い绽恧胜辍⑾趣盘钉蛉·皮虾韦欷摔筏皮胜辘趣鈹长蚯肖仍皮招膜胜辍⑷簸窋长韦胩钉蚴埭搿垽氲堡搿ⅳ亭肖搿ⅳ丹悉毪胜稍皮帐陇ⅳ欷嗓猡撙蕯长蚯肖肟Fなりと心得べし、受ると思ひ、張ると思ひ、当ると思ひ、ねばると思ひ、さはると思ふによって切る事不足なるべし、何事も切る縁と思ふ事肝要なり、能々吟味すべし、兵法大きにして人数立と云ふも皆合戦に勝つ縁なり、能々工夫すべし

一 敵を打に一拍子の打の事
敵を打拍子に一拍子と云ひて敵にあたる程の位を得て、敵のわきまへぬ内に心に得て我身もうごかさず、心も付ず、如何にも早く直に打拍子なり、敵の太刀ひかん、はずさん、うたんと思ふ心のなき内を打拍子是一拍子なり、此拍子能く習ひ得て間の拍子を早く打事鍛錬すべし

一 二の越しの拍子の事
二の越の拍子、我打たんとするとき敵早く引き、早く張り退るやうなる時は、我打つと見せて敵の張手たるむ処を打ち、引てたるむ処を打つ、是二の越の打なり、此書付ばかりにては中々打得がたかるべし、教へ受けて忽ち合点のゆく処なり

一 無念無想の打と云ふ事
敵も打出さんとし

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